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人前で発表する機会があったのでセルフコンパッションを試してみた

先日社内のイベントで、約40人の前で2時間のプレゼン(ビデオ撮影もあり)をする機会があり、かなり緊張をしていたのでセルフコンパッションを意識しながら挑んだ。

セルフコンパッションは、この本に書いてある内容を参考にした。

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年 5 月号 [雑誌] (セルフ・コンパッション)

セルフコンパッションとは

日本語に直訳すると「自分への思いやり」

仕事などで挫折を感じた時、自分や他人を責めるのではなく、寛容に考えること。

例えば、大きな失敗をした友人に接するときは、少し寛容さを示したり、理解したり、励ましたりする傾向がある。

この種の態度を内側に(つまり自分自身に)向けることをセルフコンパッションと言い、近年かなり集中的に研究されている分野になっている。

yuchrszk.blogspot.com

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自尊心との違い

自尊心は、自分と他者との比較評価を含む傾向がある。

これに対し、セルフコンパッションは自分も他人も批評しない。

挫折を味わった後に自分自身の幸せと回復のことだけを純粋に考えることによって、自分には価値があるという感覚を生み出す。

セルフコンパッションのレベルが高い人に見られる3つの行動

  1. 自分の失敗や誤りに対して批評せず、寛容である。

  2. 人は誰でも失敗するということを受け入れる。

  3. しくじったり目標を達成できなかったりした場合に、マイナスの感情に対してバランスの取れた(自分が残念な気持ちになることを受け入れるが、マイナスの感情に支配されない)アプローチを取る。

この3つの行動をよく取れる人ほど、自己改善のモチベーションが高く、強いオーセンティシティ(自分に嘘偽りがない感覚)を示す傾向があるらしい。

成長のマインドセット

セルフコンパッションは、成長のマインドセットを支える大事な基盤になる。

成長マインドセットは人生の価値を向上させる重要な考え方であるので、合わせて習得していきたい。

落ち着こうとしてはいけない

先日読んだORIGINALS という本の「PART.8 どんな荒波もしなやかに乗りこなせ」にも、プレゼン前に読んでおいて良かった内容が書かれていた。

「落ち着け」というアドバイスは間違い

一般に人が恐れる対象として、「死」よりも多くあげられるものが一つある──大勢の前で話すことだ

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4130-4131). Kindle 版.

自分も、いざ発表の日が近づくとかなりの不安にさいなまれた。

  • うまく話せないんじゃないか
  • 時間オーバーするんじゃないか
  • つまらないと思われるんじゃないか
  • 一部の人から反感を買うんじゃないか

などのネガティブ感情がやはり出てくるので、ちょっとずつ資料を修正したり、前日に通しで練習して時間感覚はどんなもんなのかを確認した。

スピーチの前に無作為に大学生を振り分け、「私は落ち着いています」、または「私は興奮しています」のうち、いずれかを声に出していってもらった。

「落ち着いている」か「興奮している」かという、それだけの違いで、学生のスピーチの質は大きく変わった。

自分の感情を「興奮している」とした学生のスピーチは、「落ち着いている」とした学生のものよりも説得力が一七パーセント高く、自信は一五パーセント高いと評価された

アダム・グラント. ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4139-4144). Kindle 版.

この本に書かれている通り、発表直前に「自分は興奮している」と何度も言い聞かせてみたところ、確かに効果があったのかもしれない。

自分は人前で話す機会も少なくて苦手意識が大きいのだけども、先日の発表では緊張でしどろもどろになるようなことはなく、その場のアドリブでの説明も結構できた気がする。

まあ、発表を聞いてた人がどう思ってたのかは正直分からないので、アンケートの結果を見てものすごく悲しくなるかもしれないけれど、そこはセルフコンパッションを使って自分で自分を責めないでいようと思う

このけんすうさんのツイートは結構メンタルに良い考え方だと思うので、他人からどんなネガティブ・フィードバックもらっても、しょうがないなと感じよう。