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コーホート平均寿命から100歳生きることを想定して人生設計する

「LIFE SHIFT」読んでおいて良かったと思える本。

とりあえず今回は、「ピリオド平均寿命」と「コーホート平均寿命」についてのメモ。

ピリオド平均寿命

厚生労働省が発表している平均寿命がこの考え方で、現時点での0歳時の平均余命から算出される。

主な年齢の平均余命|厚生労働省

平成22年時点だと、男性が79.64, 女性86.39と発表されている。

自分も今まで、それぐらいの年齢で死ぬのかなぁとぼんやり思っていたけど、この算出方法は「生まれたときの平均余命は変わらない前提であり、医学や栄養学の進歩、公衆衛生や健康に対する意識の変化などは想定されていない」という悲観的な仮定なので、実際はこれより長く生きる人が多いと想定されている。

コーホート平均寿命

上記のピリオド平均寿命に対し、「医学や栄養学など人類の進歩から平均寿命が上がっていくことを考慮して計算した平均寿命」がコーホート平均寿命

以下のサイトにも計算した例が載ってあるが、

market-interface.co.jp

コーホート平均寿命に従うと、2017年生まれの人は高確率で100歳以上まで生きるし、今35歳の自分も平均寿命が100歳ということになる。

社会システムや慣習はピリオド平均寿命で考えられていることが多い

日本の年金制度や定年退職の社会システムはピリオド平均寿命ベースで設計されており、実際の寿命との差異によってどんどん崩壊に近づいていく。

「65歳で退職して、80歳まで生きる」のと

「65歳で退職して、100歳まで生きる」

のでは、全然違ってくる。65歳までに余生35年分の引退生活を支える貯蓄を作っておくのは現実的じゃない。

そもそも、健康寿命もどんどん伸びているので、昔の65歳と将来の65歳では若々しさもかなり違ってきている。

引退年齢もどんどん伸びていって、2050年頃には75〜85歳ぐらいまで働くのが、今でいう65歳定年と同じような感覚になるかもしれない(だから、自分が楽しいと思えることを仕事にするのがこれからの人生にとって更に重要になりそう)

まとめ

最近は「終身雇用の維持難しい」というニュースも話題になっており、昔ながらの考え方のまま人生を生きていくのは超リスク高いことが実感できる。

business.nikkei.com

ピリオド平均寿命の80歳を想定して人生を設計しているのと、コーホート平均寿命の100歳を想定して人生を設計するのとでは全然戦略が変わってくる。

アルコール・タバコ・加工食品を避け、運動・睡眠・食生活にも意識高めの自分は健康寿命も長くなる確率高いと思うので、100年生きる想定で人生を設計していこうと思った。