「ワンナイトKPT 狂気Ver」というのを考えて試してみたら、意外と発見があった
定期的にチームでランチを食べながらボードゲームをしていて、この前やった「ワンナイト人狼 狂気ver」がとてもカオスで面白かった。
ワンナイト人狼 狂気ver とは?
まず、「ワンナイト人狼」というアナログゲームがあって、それは人狼ゲームをサクッと10分程度で終わらせるようにしたものでこれもとても面白い。
それに少しアレンジを利かせたのが狂気verで、ランダムに各プレイヤーに「狂気カード」というのが配られる機会がある。
この狂気カードが特徴的なものになっていて、以下のような効果があり、そのカードを受け取ったプレイヤーはそのルールを守らなければならない。
- 他のプレイヤーのことを「ママ」としか呼べなくなる
- 1分ごとに全員にハイタッチをする
- 事実と反対のことしか言えない
- 発言をするときは、白目を剥いてでしか話せない
などなど、傍から見たらかなりイッちゃってる集団にしか見えないヤバいルールが揃っている。(その反面、やってる側はかなり盛り上がる)
もっと詳しいルールは、こちらのサイトなどを参考。
この狂気カードによって普段の人格と異なる発言や行動をすることを強制されるため、そこが新鮮でとても面白く感じた。
そこから着想を得たワンナイトKPT 狂気verとは?
この強制ルールを、「普段のMTGや振り返りのKPTにも使ってみたらどうなるんだろう?」という好奇心が湧いてしょうがなくなってしまったので、無理を言ってエンジニアチームのKPTの時間を使って「ワンナイトKPT 狂気ver」を開催させてもらった。
ルールは割と単純で、あらかじめ話しておきたいアジェンダを決めておき、話を始める前に狂気カードを伏せて各自に配って、そのルールを各自が守って議論をするだけ。 (狂気カードは他の人は見せないこと)
今回用意した狂気カードはなるべくKPTが新鮮に感じられるようなものを想像して作ってみたけど、やってみたら想像以上にカオスな状況になったし、意外と良い議論ができるキッカケにもなったりして、いくつか発見があった。
- 発見
- ひたすらホワイトボードを書くルールがあると話が整理されやすかったので、やはりホワイトボードに書きながら議論するのが良いんだと実感。
- 「社長になったつもり」など、なにか自分の中にロールがうまれると、いつもと違った考えが生まれたり発言が増える。
- ただし、1人変な雰囲気のロールの人がいたりすると、議論が進まなくなりがち。
今回用意した狂気カードの中で、まあまあ良い効果だったものは以下の通りだった。
- 良かったカード
- とにかくたくさん話す。発言数1位を目指す
- 最終的になんか1つActionを決められるように話をまとめる
- 社長になったつもりで話す
- CTOになったつもりで話す
- ホワイトボードに話しの内容をずっと書く
- かなり批判的に話す
- めちゃくちゃポジティブになる
- できるだけ斜め上の意見(突拍子もないこと)を言う
逆にあまり意味がなかったり、話しがやりづらくなるマイナス効果のものは以下の通りだった。
- マイナスだったカード
- 自分の意見や意思と逆のことを言う
- とてもゆっくり話す
- 英語で話す
- 立って話す
- 他の人がどんな感情なのかを注目し、たまに実況する(ちょっとカチンと来てる?とか)
- ずっと誰かの目を見て話す
(マイナス効果のカードはその場ですぐに捨てた)
まとめ
まあ、正直くだらない事をやってしまったかもしれないけれど、何でも試しにやってみてそこから何かしら発見する機会にもなったので良かった。
前にバズっていた下の記事にも結構インスパイアードされているとも思う。
今後、「議論が進まないなぁ」とか「なんかいつもの違った空気でKPTやりたいなぁ」と思ったときは、おもむろに全員に「CTOになったつもりで話す」のカードなどを配ってみて、意識高い議論に持っていったり雑な雰囲気にさせたりするのも、個人的には良いんじゃないかなと思った。