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「インターネットの次にくるもの」がとても面白かった(part 1)

インターネットの次にくるもの」は、インターネットの恩恵を受けまくっている自分は非常に興味深く読めた本。

12のトピックが書かれているので、それぞれを簡単にメモる。

BECOMING

BECOMINGは「なっていく」という意味で、常に変化が行われていく時代になっているということ。

インターネットの普及によって情報の生成と共有が爆発的に進み、人々やテクノロジーの変化のスピードもどんどん加速している。

そんなインターネットが当時どれだけボロクソに言われていたことから、我々は10年先のことなど想像できないことが分かる。

小さな変化が積み重なって、とてつもない巨大な変化になる。

Youtubeニコニコ動画が普及する前は、映像コンテンツはテレビ業界など制作会社が作るもので、一般市民は受動的な消費者という立ち位置でしかなかった。

それが今や受動的な消費者たちの多くが活動的なクリエイターにもなっており、昔と今の我々で常識が大きく変化していることに気づく。

このように変化のスピードが速くなっているので、謙虚に永遠の初心者でいられることが大切になる。

これに気づかないでいると、老害化するスピードも加速してしまいそうだなと個人的に感じた。

変化の早い時代だからこそ、「なっていく」に対応できるマインドセットの重要性も必然的に高くなってきている。

kidooom.hatenadiary.jp

COGNIFYING

COGNIGYINGは「認知化する」という意味で、今まさに起こっているAIによる破壊的な変化のことを指している。

チップが小型化され、AIのアルゴリズムがどんどん進化してきたことにより、日常のありふれたものにAIを仕込み「認知化する」ことが容易になってきた。

このような「認知化する」例として、自動車の自動運転や、スマート家電などの変化が挙げられる。

今はまだ人間が行っている多くの仕事がどんどんAIによって置き換わっていくというのは昨今よく聞く話だけど、それはもう避けられない自明な流れになってくる。

アメリカでは70%の労働者が農場で働いてた時代があったけれど、産業革命によるオートメーションによってその割合が1%にまで下がった流れと同じと言ってもよさそう。

ここで大事なのは、仕事が奪われると考えるのではなく、マシンと共同することによって可能性が拡張されていき、我々がもっと人間らしい仕事に集中できると考えること。

人間がより抽象的でクリエイティブな存在になるべき流れについては、自分が大好きな本である「エンジニアリング組織論への招待」の著者の広木さんがプレゼンやPodcastで話していた内容ともリンクしていてとても印象的だった。

このスライドの47ページ目あたり。 speakerdeck.com

まとめ

抽象的だけども示唆に富む内容の本で、いざ記事にまとめだすとめちゃくちゃ文量が多くなって時間がかかると分かったので、一旦ここで区切ってまた別の記事に・・・。

(12トピック中、2個しか消化できず・・・)

12のトピックを使って本書のまとめを引用すると、

ネット化したデジタル世界は名詞(結果)ではなく動詞(プロセス)として生成し(第1章 BECOMING)、世界中が利用して人工知能を強化することでそれが電気のようなサービス価値を生じ(第2章 COGNIFYING)、自由にコピーを繰り返し流れ(第3章 FLOWING)、本などに固定されることなく流動化して画面で読まれるようになり(第4章 SCREENING)、すべての製品がサービス化してリアルタイムにアクセスされ(第5章 ACCESSING)、シェアされることで所有という概念が時代遅れになり(第6章 SHARING)、コンテンツが増えすぎてフィルターしないと見つからなくなり(第7章 FILTERING)、サービス化した従来の産業やコンテンツが自由にリミックスして新しい形となり(第8章 REMIXINNG)、VRのような機能によって高いプレゼンスとインタラクションを実現んして効果的に扱えるようになり(第9章 INTERACTING)、そうしたすべてを追跡する機能がサービスを向上させライフログ化を促し(第10章 TRACKING)、問題を解決する以上に新たな良い疑問を生み出し(第11章 QUESTIONG)、そしてついにはすべてが統合され彼がホロスと呼ぶ次のデジタル環境(未来のインターネット)へと進化していく(第12章 BEGINNING)

といった感じで未来が楽しみになってくる。