脳のワーキングメモリを鍛える
脳科学好きなので、「脳のワーキングメモリを鍛える」を読んだ。
健康のためにしている行動の多くが、脳のワーキングメモリを鍛えることにもつながっていることを知れて面白かった。
ワーキングメモリとは
Wikipediaの内容が分かりやすい。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。
また、パレオさんのブログでもワーキングメモリについては多くの記事が書かれていて、鍛えておいて損なしであることが分かる。
関連する脳の部位
前頭前皮質がワーキングメモリの基盤をなす部位。
脳の前部にあり、関連するほかの部位から電気信号を受け取り、その情報を活用し、ほかの部位と強調しながら機能する。
前頭前野はヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられている。
前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である。
うまく機能しなくなる原因
ワーキングメモリの機能が低下・衰弱する原因としては、老化の他に下記のようなものが挙げられる。
情報の波に呑まれる
「すぐに得られる満足感」の誘惑
時間に追われること
ストレス
退職(引退)
痛み
恋愛
コンピュータゲーム、喫煙、過食などの依存
チャンキング
チャンキングとは、ワーキングメモリを有効に使うテクニックの1つであり、情報を細かい部分、つまり「チャンク」に分け、長期記憶に保存する記憶法。
長期記憶に保存した情報のかたまりに、ワーキングメモリが優先順位をつけ、有効にデータを管理することができる、
この本の中でチャンキングのスペシャリストとして紹介されているのがプログラマーの「フェロス・アブーカディジェ」で、Youtube Instantというのを短時間で作り上げたスーパープログラマーと言われている。
ここ10年、プログラミングの世界で起きた最も重要な変化は、「抽象化」が進んだということだろう。
プログラミングにおいても、1行1行どんなコードを書くかを覚えておくよりも、コードの塊をチャンクとして抽象化して管理できるようになれば作業効率が良くなる。
自分もゲームエンジニアとしてプログラミングをやっているので、ワーキングメモリを鍛えることは仕事の能率アップにも繋がるなぁと思った。
燃料となる食べ物
ワーキングメモリは脳の一部なので、脳に良い食べ物がワーキングメモリに良い影響を及ぼす。
運動がワーキングメモリを鍛える
この本でも、「脳を鍛えるには運動しかない」が参考本として上げられていた。
運動はとにかく費用対効果の高い行動。
外国語学習がワーキングメモリを鍛える
これも今期の目標とした「英語学習」のモチベーションを上げるトピック。
英語学習も運動と並ぶくらい費用対効果の高い学習なんだなぁと感じてきた。
休憩でワーキングメモリを回復する
ワーキングメモリを回復させるという意味でも休憩は大事。
前に記事で書いた内容は学習の吸収を助ける効果をメインに書いたけど、休憩によってワーキングメモリが回復してその後の作業効率が良くなることを考えても休憩は大切だと感じる。
睡眠大事
これももう書かなくても良いレベルの常識だけど、睡眠は脳に取って非常に大事。
睡眠不足になるとワーキングメモリの機能が低下し、集中力がなくなって記憶力も落ちていく。
特に就寝してすぐに現れる深い睡眠(ノンレム睡眠)がワーキングメモリの回復に繋がるので、良い就寝環境を整えておきたい。
まとめ
結局は、「睡眠」「食事」「運動」の3大基本要素を気をつけておくことが脳に良い影響を及ぼし、パフォーマンスを上げてくれるというシンプルな結論に繋がるので、意識高くしていけば良いと分かる。