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「才能がすごい」と人を神格化することで、自分はぬくぬくコンフォートゾーンにこもってしまう

自分は、身体能力・知的能力・コミュニケーション能力どれもたいした才能は無いので、コツコツ勉強することで何とかカバーするしかない。

この本では、

大きな成果を出した人の多くは、必ずしも才能に恵まれていたわけではない。成功するために大切なのは、優れた資質よりも「情熱」と「粘り強さ」――すなわち「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」なのだ。

と書かれていて、継続して勉強を頑張るモチベーションを高めてくれた。

よくある「成功者が語る系の自己啓発本」ではなく、統計などを元にした心理学研究結果の1つなので、信憑性の薄い怪しい本ではない。

TEDに触りの部分の動画も挙がっている(本を出版する前の3年前の動画なので、結構浅めの内容)ので、さらっと概要を掴むには観るのオススメ。

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人間は才能を言い訳にしがちなので、それを自分の戒めとしてメモっておく。

「才能がすごい」と人を神格化することで自分をラクにする

ニーチェの言葉がいくつか引用されており、結構心にグサグサ刺さる。

あまりに完璧なものを見たとき、我々は、

どうしたらあんなふうになれるのかとは考えない。

その代わりに魔法によって目の前で奇跡が起こったかのごとく熱狂してしまう。


我々の虚栄心や利己心によって、 天才崇拝にはますます拍車がかかる。 天才というのは神がかかった存在だと思えば、 それにくらべて引け目を感じる必要がないからだ。 あの人は超人的だというのは、 張り合ってもしかたないという意味なのだ

凄い人を見かけたら神格化することで、自分はやすやすと現状に甘んじられるマインドに戻す。

ある意味、自分の心を守る行為だとも言えるけども、心を守ってばかりでは現状維持の保守的な考え方になってしまいそう。

一流の人は「当たり前のこと」ばかりしている

社会学者のダニエル・F・チャンブリス氏が書いた、競泳選手を対象にした研究論文:「一流の人たちが行っている当たり前のこと」

の結論の引用も面白い。

最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた

結果として生み出されている。

それは本人が意図的に習得する数々のスキルや、試行錯誤するなかで

見出した方法などが、周到な訓練によって叩き込まれて、習慣となり、

やがて一体化したものなのだ。

やっていくことの1つひとつには、特別なことや超人的なところは

なにもないが、それらを継続的に正しく積み重ねていくことで生じる

相乗効果によって、卓越したレベルに到達できる。

論文を書き上げたチャンブリスが、いくつかの章を同僚に読んでもらったところ、こんな感想が返ってきたらしい。

「なんか地味だよね。もうちょっと面白みがないと・・・」

地味だと思われるような努力でもコツコツ続けることで相乗効果で大きな成果につながるので、他人にどう思われようが頑張っていこう。