「ザ・マインドマップ」を読んでマインドマップの良さを改めて理解した
今までそんなにマインドマップ多用してきたわけじゃないけど、最近は本を読んだ時や記事を書く時にマインドマップを使って整理する頻度が増えてきた。 そこで一旦、マインドマップに関する本を一冊読んでおきたいなぁと思って「ザ・マインドマップ」という本を読んでみたら、結構学びが多かった。
マインドマップと脳の関係
まず、自分が大好きな「脳」に関する科学的な話から。
学習過程で、脳は次のようなことをおもに覚えていることが、研究で明らかになっている。
- 学習時間の初めに学んだこと(初頭効果)
- 学習時間の終わりに学んだこと(親近性効果)
- すでに知っている事柄やパターンに結びつくことや、そのとき学んでいる他のことに関連するもの
- 他に存在しないなどが理由で、強調されたもの
- 五感に強く訴えるもの
- 特に関心があるもの
ノートを取る時に「関連付け」と「強調」をうまく行うための手法として、マインドマップが開発されたらしい。
マインドマップの構造が、脳細胞同士で情報を伝達する構造と同じなのは、マインドマップが脳科学の研究を元に考案された手法だからというのは、なるほどなぁと思った。
また、神経生理学の研究によると、毎秒10項目のデータを100年間、脳に送り込んだとしても脳の記憶容量の10分の1も使われないという。
よく「脳の記憶容量が無駄になる」とか「もう脳の記憶容量がいっぱい」などの記憶に対する言い訳セリフを聞いたり言ったりするけど、全然そんな心配無いからどんどん覚えちゃってOK(むしろ、脳は関連付けで記憶が強化されたり直感とも呼べる想起に繋がるから、どんどん覚えていったほうがいい)。
独創的なマインドマップにする
1つの絵は1000の言葉に値するほど記憶に役立つので、できるだけ絵や記号をマインドマップにも入れたほうがいい。
自分が今まで作ってたマインドマップは、文字だけで色味の適当な味気ない見た目だったので記憶にも残りにくい状態だった。
デジタルなマインドマップツールを使うときは、それっぽい画像や記号を挿入したり、自分で描き込めるようにしないとなぁと思った。 (マインドマップツールは今絶賛探し中。有料のは結構高い・・・)
下の画像は、最近読んでる「フードトラップ」という本を絵を混じえながら手書きでマインドマップに書いたやつ(まだ途中)。
お絵かき感覚で書くことで楽しいし、記憶にも残りやすいから確かに良い。次は色もつけていこうと思う。
自己分析のためのマインドマップ
「パーソナルマップ」とも呼ばれているやつで、自分や他人など誰か1人のことをマインドマップを使ってとにかく深ぼっていくやり方。
これを最近チームでもやってみたところ、かなり良いなと感じた。
6人チームで、誰か1人を対象にして60分間ひたすら質問をしてホワイトボードにパーソナルマップを書いてもらったところ、どんどんその人の背景・考え方・個性が表出化してきた。
数ヶ月一緒に仕事をしてきて1on1の面談も何回かやった人なんだけど、パーソナルマップをやってみなかったら全然知り得なかったことだらけだったので、本当にやって良かった。
チームメンバーのことを知ることはチーム開発において超重要項目だと感じてきているので、とりあえず全員一回はパーソナルマップでお互いの内面を丸裸にしていこうと思う。
というわけで、マインドマップは勉強ノートや考えを整理するだけじゃなく、チームのコミュニケーションにも役立つことが分かったので今後ガンガン使っていこう。