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Sofrware Design 2011年2月号 「Linuxディストリビューションの今と成り立ち」とCentOS6の現状メモ

OSS勉強会でお世話になっている id:shiumachi さんのCentOS6に関する翻訳記事「CentOS6開発プロジェクトの現状」が面白かったので、最近買ったSoftware Design 2011年2月号の「Linuxディストリビューションの今と成り立ち」という特集記事と合わせてメモしておきます。

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2011年 02月号 [雑誌]

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2011年 02月号 [雑誌]

今日の時点(2011年2月5日)で開発が続けられているLinuxディストリビューションは300種類以上存在しています*1。この中で今回はCentOSRed Hat Enterprise Linux(以下RHEL)、Fedoraについてメモっておきます。
まず、3者の関係は下図のようになっています(雑誌から抜粋)。


Linuxディストリビューションには、

  • 特定の企業のビジネス目的として開発されているもの
  • コミュニティによって独立した方針で開発が行われているもの
  • またはその両方に属しているもの

が存在しています。
RHELRed Hat社のビジネス目的として開発されており、CentOSRed Hat社から独立してコミュニティベースで開発が行われています。FedoraRed Hat社から独立していますが、Red Hat社がスポンサーとして支援し、開発者も派遣しています。


  • Fedora
    • Fedoraは半年に1度という速いペースで新バージョンがリリースされ、無償で利用することができます。新しいソフトウェアをガンガン積極的に取り込むため、ユーザは最新のソフトウェアに触れることができます(安定性を望むユーザはよく考えてから最新リリースを使わないと大変なことになるかもしれません)。Fedoraの開発によって得られた成果はRHELの開発にフィードバックされるため、RHELのための検証に利用されるテスト的なディストリビューションという側面もあるようです。

  • RHEL
    • RHELは2〜3年ごとというペースで新バージョンがリリースされます。昨年には、RHEL 5のリリース(2007年3月)以来、約3年8ヵ月ぶりのメジャーバージョンアップとなるRHEL6がリリースされました。RHELは有償のディストリビューションであり、大規模システムで購入するとなるとかなりのコストがかかります。その分、企業での利用を前提にした高い信頼性と高可用性を売りとしています。

  • CentOS
    • CentOSはコミュニティベースで開発が行われているディストリビューションです。CentOSRHELが公開しているソースコードをビルドして再構築しているため、基本的にはRHELと同じですが、ロゴ画像など商標にかかわるものや商用パッケージを取り除いて再構築されています。よってRHELとほぼ100%バイナリ互換ながら、無償で利用可能となっています。このようなディストリビューションのことを「クローンOS」と呼ぶそうです。

Software Designの記事の中では、
これまでのところ、CentOSの新バージョンはRHELに遅れること1ヵ月程度でリリースされていますので、皆さんが本書をお読みの頃には既にCentOS 6がリリースされていることと思います
と書かれていますが、前述した「CentOS6開発プロジェクトの現状」での混乱のためか、今日(2011年2月5日)の時点でもまだCentOS6のリリースはありませんね・・・。

*1:distrowatch.comで[Active]であるものを検索すると325件ヒットしました。